硝酸性窒素が、日本の土に増えすぎています。その汚染はすでに水道水にも広がっています。
日本の土地の硝酸性窒素.jpg

とはいえ、硝酸性窒素と聞いてもよくわかりません。

硝酸性窒素は、乳幼児の血液が酸素を運搬する能力を奪う働きをしてしまいます。
つまり、赤ちゃんが窒息死する危険があるということです。

そして海外では窒息死したケースがすでにあります。



・アメリカで井戸水で溶かした粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが死亡。その井戸水から高濃度の硝酸性窒素が検出された

・ヨーロッパでは1948年〜68年の間に硝酸性窒素による死亡人数は80人にのぼる

これは海外の話で、日本は硝酸性窒素は心配ないと言われていました。
ところが90年代に硝酸性窒素の中毒の一例が報告され、「軽度な中毒症状は各地で起きているようだ」と指摘されました。

●大人は大丈夫?

硝酸性窒素は唾液に触れると亜硝酸性窒素に変化。
それが肉や魚などのタンパク質に含有されているアミンと結合すると、ニトロソアミンという発がん性物質が発生します。
アミンとニトロソアミン.jpg
硝酸性窒素の濃度が高くなると、大人も健康リスクが高くなります。

●なぜ硝酸性窒素が増えてきた?

硝酸性窒素が増えすぎた理由は化学肥料と畜産が出す糞尿の廃棄物。
そんな過剰な化学肥料投与と、十分に発酵させない糞尿肥料の投与によって作物に病気が蔓延。

それを防ぐために農薬を散布し、土地が痩せるからまた肥料を投与・・・
肥料をやりすぎた土地.jpg
そんな繰り返しで、肥沃だった日本の土地はやせ衰え、硝酸性窒素汚染という副産物を生み出してしまいました。

それが地下水に浸透し、水道水の硝酸性窒素汚染が進んでいるのです。

●硝酸性窒素の基準値

水道水には硝酸性窒素の基準値が設けられています。
1リットルあたり10ppm

ところが、この基準値をわずかに超えた、11ppm〜20ppmでも発症例があるのです。
そして、基準値を超えている地域というのがすでに存在しています。

畑作や茶畑の多い地域や牧場の近くの井戸水などを水源としている地域は特に濃度が高い傾向です。
自分の地域の硝酸性窒素の濃度を調べるには各自治体のHPを見れば載っています。

●浄水場では硝酸性窒素を除去できないの?

硝酸性窒素は安定性の高い物質であり、一般的な浄水場では除去できません。
しかし「限外ろ過膜」を利用した浄水場なら硝酸性窒素を除去することが可能です。

自分の住む地域の浄水場が限外ろ過膜装置を利用しているかどうかはHPなどに載っています。

●沸騰させると逆効果

硝酸性窒素の入った水を沸騰させても、硝酸性窒素は揮発しません。
なので水が蒸発したぶん濃度が濃くなります。

もし、自分の住んでいる地域の硝酸性窒素濃度が濃いなら、イオン交換樹脂と活性炭を組み合わせた浄水器ならば除去できるので使ってみるといいでしょう。