農薬の種類は様々ありますが、そのほとんどが虫や菌、ダニや動物を駆除する目的で使われます。

・殺虫剤
・殺ダニ剤
・殺線虫剤
・殺菌剤
・除草剤
・殺虫殺菌剤
・殺そ剤
・植物成長調整剤
・忌避剤
・誘引剤
・展着剤


つまり、農薬とは純然たる毒物なわけです。

その中でも殺虫剤・殺ダニ剤に属し、有機リン系に位置するのがジメトエートです。
ジメトエート.jpg
このジメトエートの毒性は?
また、人体にどのような影響をもたらすのでしょうか?



●ジメトエートの用途
ジメトエートは農作物につくアブラムシ、ヨコバイ、蛾などの害虫に対して殺虫剤として使用されています。
また、殺ダニ剤としても使用されています。

幼虫の蛹化および変態を防止する効果を持っています。

●ジメトエートの毒性

劇物指定されており、人間の場合経口による致死量は50〜500mg/kgとされています。
すべての虫、動物、人間に対して強力な神経毒として作用。。
中枢神経の機能に不可欠なコリンエステラーゼという酵素を阻害する働きがあります。

しかしながら土壌環境中では残留性が低く、半減期は4〜16日間とされています。
土壌微生物によって分解されるので湿った土壌ではより早く分解されます。

・ラットの実験
ラットの実験ではジメトエートを与えた場合、生殖器官の重量、精子の運動量の低下が確認されています。
肝臓と精巣で最も毒性が高く、筋肉では最も少ないという結果です。

ネコやラットには催奇形性も認められています。

●ジメトエートの人体への影響

・急性ひばく症状
しびれ、ひりひりする感じ、体の協調不能、頭痛、めまい、震え、吐き気、腹部けいれん、発汗、ぼんやりした視覚、呼吸困難、呼吸抑制。
非常に高い濃度では意識消失、けいれん、死亡。

・慢性毒性
繰り返しや長期ひばくをした場合、記憶と集中の障害、方向感覚の喪失、重度の抑うつ、易興奮性、錯乱、頭痛、会話困難、反応時間の遅れ、悪夢、夢遊病、嗜眠、あるいは不眠、吐き気、食欲喪失、倦怠など


発がん性はないとする研究もあれば、発がん性があるという研究もあります。
いずれにせよ、毒物であることに変わりはないですが。

●まとめ

劇物ですが、土壌では残留性が低いジメトエート。
土壌微生物によって分解されるということですが、土壌殺菌した畑では使わないほうがいい農薬なのかもしれませんね。