農薬の種類は様々あります。

・殺虫剤
・殺ダニ剤
・殺線虫剤
・殺菌剤
・除草剤
・殺虫殺菌剤
・殺そ剤
・植物成長調整剤
・忌避剤
・誘引剤
・展着剤



以上のように、そのほとんどが作物に被害を及ぼす虫やダニ、菌などを駆除する目的で使用されます。
殺す目的で使用されるわけですから農薬とは毒性が強いわけです。

中でも殺虫剤・殺ダニ剤であり、有機リン系農薬に位置しているのがマラソンです。

マラソン.jpg

では、マラソンはどのような農薬なのか?
効能と毒性・薬害、処分方法などをまとめてみました。


●マラソンの効能

マラソンは、1953年に農薬登録されました。
果樹や野菜の広範囲の害虫に効果的な殺虫剤として用いられています。

植物に浸透移行性があるので、特にアブラムシなどの吸汁性害虫に効果を発揮します。
アブラムシ.jpg
また、ゴミ埋立地のハエ・蚊を駆除するために用いられたり、低用量で動物用医薬品としても使われています。

マラソンは印鑑なしでホームセンターで購入することが可能な農薬となっています。


●マラソンの毒性

マラソンには神経毒があります。
昆虫の体内に取り込まれたマラソンは、コリンエステラーゼ活性を阻害、毒性の強いマラオクソンへ代謝されることで殺虫作用を示します。

つまり、昆虫の中でマラソンはより強い毒へと変化し虫を駆除する働きをします。

哺乳類はマラオクソンへの代謝が少ないので種によって毒性は異なります。

ただ、毒であることは変わりないので暴露し続けると人間にも中毒症状が現れます。
ちなみに、マラオクソンはマラソンの61倍の毒性を持っているとされています。

発がん性の有無は、まだはっきりとわかっていません。
ただ、メスのネズミに過剰投与した結果、肝腫瘍が発生。
曝露後に発生したネズミに鼻腔の腫瘍ができたことが報告されています。


●マラソンの薬害・中毒症状

マラソンは有機リン系特有の神経毒の中毒症状が現れます。

・軽症
吐き気、嘔吐、唾液分泌過多、多量発汗、下痢、腹痛、倦怠感、頭痛など。

・中等症
軽症の症状に加え

縮瞳、筋線維性攣(れん)縮、言語障害、視力減退、径脈

・重症
縮瞳、意識混濁、対光反射消失、肺水腫、血圧上昇

ほとんどが数週間以内に治っていきますが、稀に死に至ることもあります。


●マラソンの残留農薬基準値

マラソンの残留農薬基準値は小麦、玉ねぎ、かぼちゃなどで8.0ppm以下。
それ以外の作物は0.1〜8.0ppm以下となっています。

一日摂取許容量は0.3mg/kg
何を基準に基準値って定められているんでしょうか。。

植物に毒を通して虫を殺す農薬なので、毒性がそれほどないと言われても微妙です。


●マラソンの処分方法

マラソンは水生生物への毒性、特に甲殻類への毒性が強いため、河川へ流すことは厳禁。
不要な農薬は産業廃棄物になりますので、産業廃棄物処理業者へ処分を委託します。

もしくは市町村やJAなどで不要な農薬の回収を行っている場合はそれに従います。

●まとめ

マラソンは哺乳類には毒性が少ないということですが、やはり植物の体内に毒をいれて虫を殺すというのは気持ちのいいものではないです。。
それを安心して子供に与えられるか?となると正直避けたいと思っちゃいます。