オルトランは有機リン系農薬の、いわば殺虫剤。
幅広い害虫に効果を発揮するため、多くの作物に使用されています。

アセフェート.jpg

水によく溶けるため、植物体の浸透性に優れており、植物の体内で移動しやすい性質をもちます。
なので吸汁するアブラムシなどに非常に有効かつ、1度の使用で長く効果を発揮します。

しかし、農薬を植物の中に入れるってちょっと心配になります。
人体への影響はどうなのでしょうか?

また、化学物質過敏症がオルトランを見たり触ったりしたらどのような症状が出るのかもご紹介します。


●オルトランの人体への影響

オルトランの成分はアセフェート。
これは神経毒を有しています。

当然、毒があるから虫が死ぬわけです。

しかしながら、植物には無害とされ、農薬の毒性で言えばオルトランは普通レベル。
特別強い毒ではないということですね。
ゆえに通常使用ならば人体に影響を与えることはないとされています。

まれに敏感な人は、喉がイガイガしたり、頭痛が現れることがあります。


危険性で言えば、アセフェートの加水分解生成物はメタミドホス。
これはかなり毒性が強いです。
もし人がメタミドホスを摂取したら次のような症状が現れます。

摂取から約1日の間に症状が出現、数日間続く。
嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、流涎、頭痛、めまい、脱力など。

吸入では鼻水、胸脇苦満など。視界がぼやけ、縮瞳、流涙、眼痛、協調運動障害、呂律障害、重篤な場合は呼吸中枢の障害・呼吸筋麻痺・気道浮腫などにより肺水腫、呼吸困難、昏迷を引き起こし死に至る。

もちろんメタミドホスはそのまま残留するわけでなく、自然に分解していきます。


メタミドホスの半減期は、泥中では1.9日、ローム中では4.8日、砂中では6.1日、砂壌土では10〜12日とされています。

オルトランは加熱によっても分解し、リン、窒素、硫黄の酸化物などの有害ガスが発生します。

とはいえ、通常は摂取したり加熱することはないので使用法を守って使うということですね。


●化学物質過敏症がオルトランで出る症状

ホームセンターでオルトランは普通に売っていますので、目の当たりにできます。
なので化学物質過敏症の人ならば症状をチェックすることができます。

・オルトラン粒剤
近くに寄って見てみると、ズンと胃に鉛が入ったかのような感覚。
パッケージに触ってみると、徐々に吐き気がこみ上げてくる
しかし、思ったより症状は軽かったです。

・オルトラン液剤
オルトランの液剤タイプもあったのでチェックしてみました。
近くに寄って見てみると、それだけで胸が悪くなります。
粒剤の時よりも毒性が強い感じがします。

パッケージを触ってみると、10秒ほどしてからかなり吐き気がこみ上げてきました。
やはり粒剤の時より症状が重く、水に溶けると毒性が強くなるのが実感できます。


●まとめ
オルトランは敏感な人でなければ、比較的毒性も強くないので害虫駆除に有効な農薬です。
とはいえ、毒は少なからずあるので人体にどのような影響をもたらすかを把握した上で判断するのがいいですね。