スミチオンは有機リン系のいわば殺虫剤です。
対象となる害虫、作物の幅が広いのが特徴です。
ホームセンターに普通に売っています。

フェニトロチオン スミチオン.jpg

発売されて40年というから、それだけ指示されているわけですね。
では、スミチオンの効果、毒性、人体への影響は?

●スミチオンの効果

スミチオンは深達性があり、野菜の内部や葉の内側に入った害虫にも薬剤の接触により駆除することができます。
また、薬剤に触れた野菜を食べた害虫も駆除することができます。

それでは人間もマズイのでは?と思っちゃいますよね。
人間が野菜を食べるわけなので。

でも、人体への影響は少ないとされています。

●スミチオンの毒性

いくら実績があり、売れ続けているとはいえ、スミチオンは虫を殺す道具。
いわば毒であることに変わりはありません。

スミチオンは有機リン系特有の神経毒を含みます。
1日の摂取許容量は体重1kgあたり0.005mg。

スミチオンで起こる具体的な中毒症状はこちら

・倦怠感
・頭痛
・吐き気
・多量発汗
・視力減衰
・縮瞳

ただ、これらの症状はインフルエンザや風邪と混同されることが多く、小児の場合は大人とは異なる症状ができることがあります。
スミチオンは比較的毒性が弱い部類に入るとされてますが、過去には2件の死亡事故が起きています。

1975年3月、4月、5月に業者にダニ駆除のためにスミチオン散布をしてもらったが、6月からは自分たちで散布した。9月の散布後に子供たちが気分が悪いといい、学校を早退。12月3日、スミチオン原液約1200 mlを希釈し、6畳2間と天井・押入に散布した。散布終了後、外に出しておいた布団を乾燥不十分な押入に入れた。この2部屋に家族が寝た。
 翌朝母親と子供が全身違和感と悪心嘔吐があり、寝込む。3日後、下痢と腹痛が現れる。5日後5才の女子の全身衰弱が激しく、医師の往診治療を受けるが、次の日(9日)に死亡。診断は急性心不全。スミチオン急性中毒が死因と考えられる。


フェニトロチオン(スミチオン)複合剤散布直後に水田に入った農夫が死亡。


他にも、死亡にはいたらずとも自殺未遂でスミチオンを経口摂取された方がいるのです。
ただ、元の生活には戻れずに重い後遺症を引きずっています。

●スミチオンの半減期

もちろん、容量を守ってこんなに症状が出るならとっくに販売停止になっているでしょう。
しかも農薬には半減期があり、スミチオンにももちろんあります。

スミチオンは光分解、加水分解します。
なので太陽が当たっている水中での半減期は24時間以内。

フェニトロチオンの経皮吸収の半減期はサルの場合は15〜17時間。
人に入った場合、24時間以内に尿から排出されるとされています。

●化学物質過敏症がスミチオンを目の当たりにした場合

スミチオンに近付いて見てみると、10秒もしないうちに吐き気が襲ってきます。
パッケージを持ってみると、より強い吐き気が襲ってきます。


●まとめ
もちろん、農薬というのはありがたいものです。
多くの作物を害虫や病気から守ってくれて、収穫を多くしてくれます。

ただ、農薬を使うのならそれなりの責任を伴います。
無知のままでなく、情報に偏ることなく光と影を知ることです。

その上で判断されるのがベストでしょう。